旅する蝶「アサギマダラ」

いつもブログを読んで下さりありがとうございます。

アグリクインテットの滝川です。

10月も中旬を過ぎ、一気に秋らしくなってきました。

毎年、秋の訪れとともに、1年で数日間だけ見る事が出来る私の楽しみがあります。

それは、我が家に「アサギマダラ」がやってくるのです。IMG_2214.jpg

毎年見かけるのですが、どうして我が家にアサギマダラがやってくるのかというと、

それは、「フジバカマ」があるからです。

フジバカマ(藤袴)とは、秋の七草の1つで、花の色が藤色で、花弁の形が袴のようである事からそう呼ばれているそうです。IMG_2224.jpg

一部の地域では、コメバナ、ウサギノトーグサ(青森)、モチバナ(福島)、スケホコリ(石川)と地域によっては違う名前で呼ばれていたりします。

私は匂いを感じたことはありません。生草ではほとんど無臭のようですが、乾燥して生乾きになると桜餅の葉のような匂いがするそうです。

そのフジバカマにアサギマダラが寄ってくるのです。IMG_2201.jpg

アサギマダラとは、蝶の事なのですが、ただの蝶ではありません。渡り蝶として旅する蝶なのです。

毎年このくらいの時期になると、日本の各地で目撃情報や飛来情報がニュースや新聞などで取り上げられています。ちなみにアサギ色とは(浅葱色)緑がかった薄い藍色の事だそうです。

飛び方は、ふわりふわりとゆっくりと優雅に飛びます。私が見ていると、体の周りをクルクルと飛んだりとまろうとしてくれたりします。

しかし、その優雅さからは想像もつかない程のエネルギーと生命力があります。

日本から海を渡り、南西諸島、台湾など2000キロの旅をする蝶もいます。

マーキング調査、生体調査などが行われており、海を渡る程のパワーがどこにあるのかとても興味深いです。

そのアサギマダラですが、毎年うちにやってくる時間帯が大体決まっています。

午前11時前後で、晴れた風のない日が多いです。2時間くらいは、いてくれますが長い時は夕方の暗くなる直前までいる事があります。その様子は花の蜜を吸い、休んでいるようです。

今年は撮影した日以前に2回来てくれました。

その時に一緒にいたアサギマダラは、すごく羽が傷ついていましたが、健気に飛んでいました。IMG_2221 (2).jpg

今年はこれで終わりか、まだ来てくれるアサギマダラがいるかわかりませんが、どうしてフジバカマの位置がわかるのか本当に不思議です。

うちに寄ってくれてありがとう。長い道のりだけど、がんばってね。気をつけてね、元気でねと応援したくなる気持ちでいっぱいになります。IMG_2197.jpg

最後まで読んでいただき、有難うございます。