株式会社アグリトリオは、農業分野における熱中症リスクへの新たな対策として、株式会社Kort Valutaが開発・提供するバイタルデータ取得機能付きリング型ウェアラブルデバイス「TwooCa Ring(ツウカリング)」を活用した試験的利用を開始したことをお知らせいたします。
■取り組みの背景
近年、気候変動の影響により農業現場では真夏の作業中の熱中症リスクが増加しており、生産性の低下や農業従事者の安全確保が喫緊の課題となっています。とりわけ、高齢化が進む農業従事者にとって、体調の変化を早期に察知し適切に対応する仕組みの構築は急務です。労働力確保の観点からも、労働環境の整備と管理体制の強化が求められています。
■実証実験の概要
アグリトリオでは、農業従事者の健康と熱中症対策をサポートする新たな施策として、「TwooCa Ring」の試験的利用を決定しました。TwooCa Ringは、体温や心拍数といったバイタルデータを取得できるスマートリングで、指にはめるだけで日々の体調をモニタリングできます。 現場管理者は事前に熱中症リスクをデータで把握できるようになるため、農業従事者の安全確保に向けた迅速な対応が期待できます。
こうした仕組みを通じて、安全性の向上に加え、作業効率の最適化も目指します。
<試験的利用フィールド>
・一般農家(豊橋市・トマト農家様)
・農業法人(株式会社Towing様)
・豊橋農業協同組合様
・株式会社アグリトリオ
■TwooCa Ringについて
TwooCa Ringは、世界初(※)のVisaタッチ決済機能を備えた、健康管理対応型スマートリングです。
※株式会社Kort Valuta調べ(2023年8月末時点)
機能:
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Visaのタッチ決済対応
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体温/心拍数/歩数/睡眠時間などの取得
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管理画面による健康状態の可視化
■今後の展望
今後、アグリトリオではTwooCa Ringで取得したデータを活用し、作業時間帯や作業負荷の最適化にも取り組む予定です。また、当社が運営する農業求人アプリ「農How(ノウハウ)」とのデータ連携を視野に、近年需要が高まっているスポットワーカーへの安全かつ働きやすい環境の提供を目指します。
今後もアグリトリオは、テクノロジーを活用した持続可能な農業の実現に貢献してまいります。