フランチャイズ特集vol.2 農業の課題に向き合う一般社団法人禄陽【新潟県】

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一般社団法人禄陽では農福連携に特化した事業所IWORKSの運営を行っています。

代表理事 日高嘉信さんが農業に携わるようになったのは、新潟県で大きな果樹園を家族経営されている岩福農園さんからの「人手不足で困っている」というお話を聞いたのがきっかけでした。
それならば、福祉と連携して人手不足を解消することができるのではないかと考え、農家さんと一緒に福祉事業を立ち上げました。
農福連携を続けていく中、福祉事業所では農業のニーズに全てを応えられていないのではないか、何か違うかたちで農業と働き手を繋げることができないかと考えていたとき農業のマッチングサービス「農How」に出会いました。
現在は農福連携を拡げつつ、農Howをフランチャイズ契約して事業展開しています。

新潟県を盛り上げるべく「充実した福祉」と「農業王国」の実現を目指して日々奮闘しています。

目次

就労支援について教えてください

一般社団法人禄陽では、主に障害者の就業支援事業を行っています。
サービスの内容としてはA型とB型の2つです。
就業支援とは直近ではすぐに就労できない障害を持った方々の短期もしくは長期的に訓練をする場所や機会を提供するサービスです。
農業とは別に行っている作業として2種類あり、1つはパソコンの内職作業、服を仕入れてECサイトで売ったり、ECサイトの運用代行をしたりというのをメインに行なっています。
もう1つが物流倉庫の業務請負をやっておりまして、そこでは主に配送拠点になるのでそれぞれの店舗が発注した商品を箱に詰めていく作業をやっています。

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実際のお仕事内容とユーザーさんについて教えてください

仕事が多いエリアは新潟県の西区と県央エリア(中央部)で、今のところメインの地域となります。
JA越後中越さんと連携を結び、労働力支援の部分でサポートさせていただいています。

農家さんは、ほとんどの方が男性で、年齢層は30代から上は70代の方がいらっしゃいます。
個人の農家さんが多く、法人の農家さんからの依頼はほんの数件です。

県内、主に園芸、果樹、新潟は米作りが盛んなのでお米農家さんからの依頼もあります。
作っている品目は、米だと米だけの栽培ですが園芸や果樹ですと多品目でやっておられます。
お米に関しては、3月から4月ぐらいに米の苗箱に種を蒔く作業、筋蒔の作業のニーズがあります。
梨、桃、新潟特産の西洋梨(ル・レクチェ)などの果樹は、4月頃にある花粉付け、袋掛けの作業が多いです。
スイカ、加工用大根、さつまいも、葉たばこなどの園芸は、主に定植もしくは収穫の2パターンになります。

クルーさん(アルバイト)で言うと年齢層は30代~50代の女性が多いのですが、学生さんにも入っていただいています。
新潟は女性がパワフルで、皆さんワキワキと農作業をされているところが印象的でした。

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新潟の利用者さんの声はいかがですか?

農家さんに関してですと、最初は「本当に人が来るのか?」という懐疑的な感じでしたが、実際始めてみるとしっかりとした方がいらっしゃるので、いい意味でギャップがありました。
続けていくうちに「この方に来て欲しい」という形で、就農に繋がったケースもありました。
実際に使ってみると満足度が非常に高く好評をいただいています。

クルー40代主婦の方は「スキマ時間で作業ができるから家事と両立しやすい」、30代の男性の方は「仕事が休みで時間があるときに1日だけ働けるので便利です。作業マニュアルが意外と便利で心強いです」など...
クルーさん自身も気を負わずに農作業ができ、皆さん働きやすかったとのお声をいただいています。

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やってみて苦労した点や嬉しかったことなどを教えてください

まずは農家さんとどうやって出会っていくかというところが最初はかなり難しくて、農家さんがいるであろう地域にビラを配ったり、ホームページで検索してDMを送ったり色々やっていました。
第一号の農家さんが「やります」と言ってくださった時が一番嬉しかったですし、アルバイトさん含めたユーザーさんに感謝された時はやってて良かったと思えます。
農業分野のフランチャイズは珍しい中、当初は手探りでスタートした部分もございましたが、出会う人皆良い方ばかりでますます農業が好きになりました。


今抱えてる課題として、マッチングが行き過ぎるあまり農Howを通さずに、この方とやりたい!という方が増えてきているので、そういったニーズにどう応えていくかが課題となっていますが、1人でも多くの方に農業を知ってほしいと思いますので、すぐに始められる農Howで農業を知ってもらいその楽しさを体験してほしいです。

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新潟県内の方、旅して農業をしたい方へメッセージを...

農家さん向けで言うと、新しい求人の取り組みだと思うので懐疑的な部分もあると思うのですが、
実際取り組んでみるとベテランのアルバイトさん達が助けてくださるので、ぜひ利用を考えていただけると幸甚です。

アルバイトさん達に向けては、私もなかなか農家さんとどう繋がったらいいんだろうと迷った部分もあったのですが、農Howであれば人手に困っている農家さんに出会うことができます。
あなたの力が農家さんの助けになることができますので、ぜひ農Howに登録してみてください。
県外の方もぜひ新潟に足を運んだら、農Howをやって美味しいご飯を食べて、温泉に入って新潟を好きになってください。
これからもよろしくお願いいたします。

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