津南町の雪下にんじんを掘りに行ってきました!

掘り立て雪下にんじん.jpg

こんにちは!アグリクインテット新潟在住の八幡です。
雪解けが始まる春先ならではの人参"雪下人参"を収穫しに行ってきました。
生で食べても甘く、青臭さがなく、まるでフルーツのような人参です。
その感動的な美味しさに、新潟に来て家族でファンになった野菜の1つなんです。
まだまだ壁のように雪の残る豪雪地帯の津南町で、収穫体験ができることを知り、
ワクワクした気持ちで早朝から出かけてきました!

目次

そもそも雪下人参とは?

雪下人参は、本来秋に収穫する人参を真冬の降雪期から越冬させ、
春に掘り起こした人参のことです。
品種としては、雪下人参に向くとされる「ひとみ五寸」「はまべに」「クリスティーヌ」などを主流に、津南町では栽培されているそうです。

私たちは今回、津南町にある"グリーンピア津南"HOME - 【公式】高原リゾート ニュー・グリーンピア津南 (new-greenpia.com)というホテルのプランで、
収穫体験(1人2000円で2㎏のおみやげ付き)をして来ました。
ホテル到着後、インストラクターの方に会い、畑に向かいました。

驚きなのが、畑の光景です。まず、収穫する畑へ向かう道がこんな感じです!!
この先に本当に畑があるんだろうか?と思ってしまうくらいです!

雪下にんじん畑への道.jpg
歩くこと数分。畑"らしき"ところに到着しました。

雪下にんじん畑ショベルカー.jpg
ショベルカーが見えるではありませんか!
積もり積もった雪をこれで掘っているんですね!これを使わないと収穫できない雪の量、県内でも有数の豪雪地帯であることを改めて実感します!
少し見えている土の部分が人参の畑です。

畑に更に近づくと、農家さんの姿が。
雪下にんじん畑.jpg
小雪と言われた今年の冬、収穫に訪れたのは3月半ばでしたが、
ご覧のように2メートル近くの雪がまだ残っています。
ショベルカーで雪をどかした後、手作業で掘る準備を進めておられるところです。

収穫の様子

このように丁寧に、手作業で掘ります。葉っぱの部分を上に引っ張ると、
スポッと抜ける感覚が楽しいです!
私たち家族3人、実質掘っているのは20分くらいだったと思うのですが、
次から次へと掘らせていただき、自分達の手元を撮るのを忘れたので(・_・;)
農家さんの手元を後で撮らせていただきました。
雪下にんじんを掘る農家さんの手元.jpg

私たちが手で掘り、収穫したばかりの雪下人参です。
丸々としていて美味しそうです!
雪下人参掘り立て積み上げ.jpg
たくさん収穫させていただいた後、試食タイムが設けられていました。
すぐに食べられるってやっぱり嬉しいですよね!
雪下にんじん試食.jpg
本当に切っただけの人参スティックですが、みずみずしくて、甘いこと!
たくさん用意していただいてたのに、完食してしまいました!

雪下人参を使った料理

帰宅後、早速自分達で掘った雪下人参をいただきました。
まずは、切っただけの人参スティックで。やはり間違いない美味しさでした。
味噌とニンニク、オリーブオイル、レモン汁を合わせたディップと、
シーザードレッシング風のディップを作りましたが、どちらもすごく合いました!
いくらでも食べられそうに思います。
スティック雪下とディップソース.jpg
こちらはツナを入れた人参しりしりです。
雪下にんじんしりしり.jpg
ご飯が進む味で、もりもり食べられます。
加熱することで、人参の甘味、うま味が更に増します!

翌日の朝は雪下人参ジュースを作ってみました。
雪下にんじんジュース.jpg
リンゴやレモン汁、はちみつもプラスしてみました。
こちらも一切青臭さを感じず、とても美味しくて、
毎日飲んだらお肌にも、腸内環境にも良いだろうなと思いました。

雪下人参の美味しさの秘密

雪下人参は生でも美味しく、普通の人参より甘く感じられるのはなぜか?
それは、甘味やうま味を感じる"アミノ酸"の一種のおかげなんだそうです。
(ちなみに糖度計で計った糖度が高いわけではないとのこと。)
香り成分も普通の人参の約13倍にもなるおかげで、青臭さが消えると言われています。
実際、調理する時に、水洗いしている時点で良い香りが漂って来るんです!
さらに、触っているだけで、みずみずしさがわかります!
(逆に言うと、とてもデリケートな感じがあるので、丁寧に扱わないとすぐ傷がついてしまいます。)

雪の下で越冬することで、フルーツのように美味しくなる人参。
厳しい冬を超え、深い雪をかきわけ、丁寧に手掘りする、
全ては農家さんの手間ひまがあるからこそなんですね!