【脱サラして新規就農】トマト農家になってから三年目の年間スケジュールと一日の作業の流れ

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脱サラをして21歳で新規就農したトマト農家の梅津さん。
新規就農して経営者になるまでのお話に続いて、実際にトマト栽培を始めて苦労したことや、今後目指していきたい農業のかたちについてお聞きしました。

【脱サラして新規就農】農業未経験の若者が新城市でトマト農家を始めた理由とは? 前編

目次

トマト栽培年間の流れ

ココバッグでのトマト栽培は、他の作物と比べてトラクターを使っての土壌準備の作業がないので、収穫終了後の冬場は時間的に余裕があります。基本的に3月頃から栽培の準備を始め、
4月に植え付けをし、6月から11月まで収穫が続きます。雪が積もって凍るまで採れるので長くても12月までです。12月中にハウス内の片付けをして、1月、2月は暇になります。

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トマト栽培1日の流れ

今は定植が終わって収穫前までの作業を行っています。
朝7時に水やりを始め、8時ごろには暑くなってくるのでハウスの横を開けて気温管理していきます。午前中は水と気温の管理をして過ごし、昼休憩を挟んで14時頃には諸々の仕事が落ち着きます。15時頃から少しずつハウスを閉め始めます。

4月まではこんな感じですが、5月を過ぎたら17時まで時間が伸びてくるかたちです。
夏場になって収穫が始まれば、6時に来て17時まで仕事をしています。収穫期終盤になって寒くなってくると、作業量が減ってくるので7時に始めて15時には終えて帰ることもあります。

基本的に来ない日はないですね。去年あった災害級の豪雨の日でも、浸水していないかの確認だけしてすぐ帰りました。
寒くなってくると収穫が2日に1回に頻度が落ちるので、10月後半ぐらいになるとやっと丸一日の休みが取れるようになります。

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売上の目安

自分が最初に説明を受けて見たハウスで一反あたり3800本ぐらい植えて15トン採れます。
2反で年間トータル30トン。副産物を含めて1200万円ぐらい採れたら良い数字です。
うちは2反栽培していますが面積に対して本数が少ないので、たぶん1反あたり14トンくらいになってしまうのですが、最低15トンは絶対に採りたいと思っていて、それを目安にしています。最低でもそれぐらい採らないと収入的に不安になってしまいます。

苦労した繁忙期の人材確保

一番苦労したのが人材確保でした。
夏場の6月~9月は作業が増えるので忙しいです。伸びるのが早くクリップを付ける回数が増えます。週に1度だったクリップ付けが3、4日になり、そこに収穫という新しい作業が増えるので忙しさが増していきます。

最初の1年目は人が集まらなくて、手が回らずハウスがジャングル状態になってしまいました。2年目には人がなんとか集まって、しっかり作業のリズムができたのでジャングルになることもなくできましたが、継続して働いてもらえるような環境づくりに苦労しました。

働いてくれる人がいて初めて自分のやりたい農業ができると思うので、事業主として人を雇うということはとても重要だと感じました。現在は、忙しい夏の間5人のパートさんに来てもらい、誰かが休んでも良いような体制をつくっています。それでも人手が足りないときは、農Howを利用してスポットで増員しています。

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今後知り合いたいビジネスパートナー

ビジネスパートナーとして栄養士さんや料理人さんと繋がりたいと思っており実際動いているところです。自分の作ったトマトを提供して、トマトを使った料理教室を開催したいと考えています。また、飲食に限らず他業種の人たちと関わっていきたいとも思っています。

目指したい農業のかたち

今後目指していきたい農業のかたちは2つあります。

自分の子供に自分の農業を引き継いでもらいたい

所属するトマト部会で、今年の研修生として参加することになった47歳の方がいました。
農業を始める年齢としてはごく普通のことで、若者は本当に少ないです。自分は若くして始めたので、自分が大きくした事業を子供に引き継ぐことができるのは早く始めてよかったと感じている点です。

子供に継がせることに不安を感じる人もいるでしょうが、自分の農場で一緒に働き、一緒に勉強していくことが重要だと思います。1代目が築いたものを2代目が潰してしまったとよく言われますが、それは経験不足のまま受け継いでしまうから潰れてしまうのだと思います。家族全員がそれぞれ目標を持ち、それを目指すことで将来的に収入を増やせる可能性も大きいです。

農業に興味をもって携わってくれる若者を増やしたい

農業大学で話をする機会があったとき、「個人で農業を始める、もしくは家業を継いで農業をする人はいるか」と尋ねたら、40人中2人しかいなかったのです。その他の人はどうかというと、農業関係の企業に就きたい人ばかりです。企業でも生産はしますが、本当に生産者として第一産業としてやりたいという人は非常に少ないです。

農業は意外と敷居が高く、農業をやっている知り合いがいなければ難しい職業になっています。農業に興味をもって携わってくれる若者を増やしていきたいです。そのためには、さまざまな取り組みが必要だと思います。

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まとめ

農業を未来に繋げていくには人材確保が不可欠です。多くの若者に農業へ興味をもってもらい、職業として働いてもらうためには、さまざまな取り組みや意識改革が必要になります。
今後の梅津さんのさらなる活躍に期待しています。

【脱サラして新規就農】農業未経験の若者が新城市でトマト農家を始めた理由とは? 前編

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