50代での転換期「楽しい農業」を目指して菊農家の挑戦!

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田原市で輪菊を長年育てている菊農家の杉原さんをご紹介します。
新しい挑戦として洋菊の栽培に挑戦することになったきっかけと、杉原さんにとっての農業を伺いました。
現在農業に携わっている方、これから農業に挑戦したい方に是非読んでいただきたいお話です。

目次

洋菊の栽培に挑戦

田原市で高校を卒業してから、長年にわたり輪菊を育ててきました。
輪菊は白と黄色の2色で、冬と夏にそれぞれ2品種、年間で4品種を作るという限られた生産をしていました。
50代に差し掛かった頃いろいろ考えて、これからは「楽しい農業」を目指さなくてはいけないと思い、新しい挑戦として輪菊とは違う花、洋菊の栽培に踏み出しました。
現在では輪菊を含め15種類ほどの花を生産しています。

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輪菊農家の現状

かつて田原市には1000軒もの輪菊農家がありました。
時代とともにトマトやミニトマト、スプレーマムへと転換する農家が増え、一軒あたりの規模は大きくなっていますが、現在は670軒まで減少しています。
輪菊栽培は年4回の繁忙期があり、年末・お盆・春と秋の彼岸は大量に花が必要になるため、短期間に多くの苗を植えることになります。
人手が欲しいのですが、周辺でも同じ仕事をしている人が多く、パートさんがなかなか集まりません。
家族総出で1日8時間、ずっと同じ体勢で苗を植えていくと翌日には体が悲鳴をあげ、動けなくなってしまうこともあります。

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家族だけから人を使う農業へ

洋菊栽培を始めた頃、他業種の社長に「農家はあまり人を使わずに、自分が働いてばかりだから、跡継ぎもできないんだ」と言われました。
それなら、「家族だけの農業」から「人を使う農業」に切り替えて、70歳まで現役で農業をやろうと決意し、人材派遣の方に声をかけました。
しかし、愛知県はご存知の通りトヨタ関係の人材派遣が多く、当時の最低時給870円の時代に、派遣業の時給は1800円と高額だったため派遣で人を集めることは諦めました。
そんな時、アグリトリオの農Howに出会い、スポットで人を集めることにしました。
現在は、母や妻、息子夫婦に加え、パートの方が3名と必要に応じて農Howを利用して、1日8名ほどで働いています。
農Howの時給は1030円ほどかかりますが、その分生産性を上げることを目標としています。

農Howを利用し続けて

農Howを利用し始めた当初は、「素人さんが来てくれる、どうしよう、どこから教えたらいいか...」「確かに農Howにはマニュアルはあるが、どうやって仕事を覚えてもらうか」試行錯誤の日々でした。
働きに来てくれる方が農業の仕事に慣れていないこともあり、作業が思うように進みませんでした。
それでも回数を重ね、徐々に人材が定着するようになり、リピートで来てくれる方も増え生産量を増やすことが出来ました。

一方で、時代の流れでコロナ禍により葬儀の規模が縮小し、花の需要が減ってしまい、生産量を減らすしかなくなってしまいました。
コロナの影響は5年かかると思っていたけれど、自分が一番初めに立ち上がってやろうと奮い立たせ頑張りました。
世の中が低迷する中、昨年と一昨年は過去最高の売上を達成することができました。
それは、農Howの人材のおかげで、自分のやりたいように仕事が進んだのが大きかったと思います。
今年から経営は息子に任せて、自分はサポートに回っています。
花を買うのは主に女性なので、バレンタインの時期に花をアレンジにして田原の道の駅で販売したり、田原で売れなければ豊橋で売ったり、試行錯誤しながら努力しています。
人を雇えば自分の身体も楽になり、身体が動けると新しいことに挑戦する意欲が湧きます。

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後継者不足で悩む農家さんへ

経営に行き詰まってではなく、親族内承継ができず廃業してしまう農家さんが多いのが現状です。
新規就農に意欲のある人を外から入れて、廃業する前に事業承継してもらうことが、これからの農業にとって必要なことです。
新しく農業を始めたい人にとっても設備と圃場が整っている上、農業の技術とノウハウを教えてもらえるメリットがあります。
廃業をしてしまう前に、いちど立ち止まって考え直して欲しいです。
また、自身の作っている物だけを見ていないで、外に出て他の世界を見聞きするべきだと考えています。
そうすることによって新しい発見があり、発想が湧いてきます。

まとめ

今回は、菊の栽培で農Howを利用して成功された杉原さんをご紹介しました。
そんな杉原さんでも、使い始めたばかりの頃は思い通りに仕事が進まず苦労されました。
働き手が経験を重ねていくうちに生産性が上がり、今では理想の形で仕事が回っているそうです。
初めは思い通りにならず時間がかかるかも知れませんが、回数をこなせば即戦力として強い味方になってくれると思います。
農Howを利用して「つらい農業」から「楽しい農業」に変えてみませんか?

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